新しい竿の巻
2003年・7月31日
(笛吹川水系・笛吹川本流)
 
7月も今日で終わりだ。
未だに梅雨は明けず、渓流釣り師にとってはとても嬉しい毎日を過ごす日々だ。

しかし、我が家では喜んでばかりいられないのである。
ご存じの方は多いと思うが、我が家では百姓を生業としているため、今年の様な天候が不順な年はダメージを受けてしまうのである。
農家としては其程大きくない。でもこの不景気の世の中、その金をあてにしているのも事実だ。

しか〜し
馬鹿親父のことである。この不景気、そして天候不順による桃の不作による収入減にもかかわらず、相変わらず無駄遣いばかりしている。
ウン万円の大枚をはたいて、新しい竿を買ってしまった・・・。

今更ではあるが、ホント馬鹿親父である。

今回手にすることになった竿は、G社の本流竿であるが、もの凄く軽い!のだ。
8メートルで、なんとビックリ!190グラムしか無い。
この手の竿を持っていない方にはこの軽さが理解できないと思うが、どの位軽いかと説明すると、私が普段女性を口説く時ぐらい軽いのだ。
カミさんがこの竿を持ったとしたら・・・?
「アンタの頭の中と同じくらいの軽さだね〜」と言うに違いない位、軽いのである。


さて、そんなこんなで新しい竿を持ち、川に立つ日がやってきた!
場所は、ウチから歩いて1分、車だとやっぱり1分の場所だ。
早い話、この部屋から眺めると見える幼い頃から遊んでいる笛吹川の本流である。
先日から降り続く雨で、水量はバッチリ!濁り方もバッチリ!竿もバッチリ!釣りの腕はサッパリ・・・。

新しい竿を手に持ち、ニヤニヤしながら仕掛けを付ける。
この先、この竿は一体どのようなドラマを生んでくれるのか?相性は良いのか?様々なことを考えながら、そして期待をしながら第一投目!

ん!?飛ばん!
仕掛けが思った場所に飛んで行かない?何故?
しばし考えた・・・・で、あっそうか!以前使っていた竿より軽いからムキになってブンブン振りまわすよりソフトに振り込んでみようと思い第二投目!

ん!?、ッゲ、もっと飛ばん・・・。
魚を釣るより先にこの竿に慣れなければ・・・
結局、数十回竿を降り続けて、ようやく少しずつではあるが、思った場所に仕掛けを入れることが出来る様になってきたその時!
すぅ〜、コツンとアタリが出る、直ぐさま合わせると

上の写真にもある実に立派なニジマス君が釣れたのである。
その後、7寸のアマゴを釣り、ふと土手を見ると、カミさんと息子が親父を見て手を振っているのだ。

『お〜い、父ちゃん釣れた〜』

『あたりめ〜よ!、デッカいのが釣れたぞ!』

『見せて〜』

『ヨシ!、今行くぞ〜〜〜』

魚を見た息子は、『デッカいね〜、なんていう魚?』

『アマゴとニジマスだ!スゲ〜だろ!』

この言葉にカミさんが
『ニジマスってね、釣り堀に行けば、たくさん釣れるんだよ』

凄く失礼なカミさんである。こんなにヒレがピンとしたニジマスが釣り堀で釣れる訳がない。
と、言っても言い返せないオトウチャンも不甲斐ないのである。

取り敢えず、新しい竿とは相性が良い感じだ!
次は笛吹産の尺アマゴを捕ってみせるぞ!と心の中でそっと呟いた。
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