桜の花が舞う中で

平成16年3月31日 曇 水温13℃ 笛吹川

今日で3月も終わり
って事は、解禁から早一ヶ月が経とうとしているのだが、相変わらず釣果はサッパリだ。

今年はドコの川でも水が少ない、という話を耳にするが、笛吹川も負けず劣らず水量は無い。
というより、渓流釣りを始めて10年以上が経つが今までで最悪の水況ではないだろうか?
山には雪が無いし、雨が降っても若干増える程度で釣りに行く気力も失せる。

しかし、昨日の昼から降り出した雨は夜半になってバケツをひっくり返したように降った。
農家の皆さんも一安心、勿論、釣り人も一安心、といったところだろう。
知っての通り、我が家の生業は農業なのであるが、この時期に農協からのお達しで灌水(畑に水をまくこと)しなければならない程、水が無かったのである。
釣りも作物を育てることも水は必要不可欠であるし、人間が生きて行くには水は欠かせないのであるから真面目にチョコット心配なのである。

でも、昨日のような雨が降れば良いのだから、あとは天に任せるとしよう。


               ※桜並木と笛吹川 奥に見えるのは乾徳山


今朝起きると、心地よい笛吹の流れの音が気になった。
コーヒー何ぞを飲みながら、明るくなるのを待つ。


一体、何時に起きているんだ?などと思ってはいけないのである。
似非釣り師モンキチは用もないのに年中早起きであるのだが、この時期(3〜9月)は日の出の前には起きているのだ。
これといって特技は無いのであるが、女房が呆れる程、そして「あんたが早起きするから寝不足だよ」と、お褒めの言葉を頂戴できるほど、はた迷惑な人間なのである。

以前、カミさんに「目覚まし時計買わんから家計が助かるだろ!」と威張ったことがあるが、その時カミさんから返ってきた言葉は「アンタが遅くまで寝ている方がよっぽど助かるわよ!」と言い返されたことがあってからは、この件に関しては口に出さないことにしている。

ここで疑問が残る、一体モンキチ家の奥方も早起きしているのだろうか?
決して早起きはしていないことをご理解頂きたい。
ただ、バカ親父に何かと文句を言いたいのであろう。

でも、この時期は女房より川の状態が気になるのだから、しかたがね〜じゃネエカ!
ねぇそう思いませんか?皆さん。


さてさて、本題に戻そう。
明るくなった空を見上げ、早速、笛吹川の様子を見に行く、ワクワクである。
が、見た瞬間あんぐりだ!
水量は例年の平水に戻っているのだが、まっ茶、茶色の流れが目に飛び込んできた。


「仕事から帰ってきて、川に行こう・・・・それまでには濁りがとれますように・・・・南無南無」


仕事を早めに済ませ、愛車(2シーターのミッドシップエンジン)ケットラに乗り込み川に向かうと
「ん〜ダミダコリャ!」
朝よりは若干ましではあるが濁りが強い、仕方なく解禁の時に賑わった例の場所へ車を走らせた。
そろそろ成魚放流の魚達も釣られてしまい、本来そこで暮らしている魚達との出逢いが出来るかも?などと勝手に思いこみ、淡い期待をしたのである。
まあ、成魚放流の魚でも釣れればましで、解禁から一月経っても魚の顔が拝めないのであるから偉そうな事は言えん。



家から数q上流、笛吹にかかる橋の数だと3っ目の付近に到着すると、濁りは少し濃いようである。
今更移動しても時間も勿体ないし、これより上流に行っても同じ様な感じであろうと思い支度をして川に降りて行った。

写真にある堰堤で第一投目、ん〜風が強い
風で糸がふけているのか?それとも魚が突き上げているのか?と思いつつも合わせた。

おっ!
堰堤から下流へ走る、意外にデカいぞ!


しかし、竿のお陰か?それとも魚に体力が無いのか?ス〜ッと寄りタモに収めた。
ヤッパリな〜、9寸ほどのヒレが朽ちた成魚の岩魚である。

それからだ、成魚まで育てられ知らない川に放流された魚達が連続で挨拶にくる。
またか!
次こそは!・・・・
と、2時間で15尾の岩魚とアマゴの挨拶を受け、そろそろ帰ろうか?と思っていた。


ガクン、ビュ〜〜〜
おお、おっ、成魚放流の魚にしては元気がよいぞ!
それにデカい!
下流へ逃げる途中、一瞬姿を確認できた。
デカい!デカい!・・・けど放流もんだぞ!?と半信半疑であるが久しぶりに味合う数分のやりとりはこの上なく楽しい一時である。
因みに糸は0.2であるので一瞬でも気を抜こうものなら、バシッと切られるのだ!
それでも、何とかタモに収める事が出来て一安心。
写真では少し解りづらいであろうが35pの岩魚だった。

成魚放流された魚達ともいえど、こいつらに罪もなければ悪意も無い。
様々な観点から見れば、成魚放流は少なからず良いとは思えないのであるが、それでも命ある魚達。
数は限りなく少ないだろうが、数ヶ月後には卵を持ち、笛吹の流れの中に子を残してゆくのだろう。

そんなことを退化した頭で、ぼんやりと考えた釣りであった。


話変わって、今シーズン手に入れた『原点流』って竿の性能は評判どおりだった。
小さい魚は竿先で、大物は胴でしかっりと糸への負担を少なくしてくれているようで、なかなか面白い竿であることが解った様な気がする。
出来れば次はヒレピンの大物と、この竿で魚達との対話を楽しみたいものである。

などと考えながら桜の花びらが舞う笛吹を後にした。
次回につづく
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